交通事故症状解説第1弾 交通事故によって起こる症状全般解説
こんにちは。院長の小栗です。本日は交通事故症状解説第1弾ということで交通事故ではどんな症状が引き起こされるのかを治療の経過を踏まえながら解説していきたいと思います。
目次
- ○ 交通事故ではどんなケガがあるの?
- ○ 症状について
- ○ 症状の経過(軽症の場合)
- ○ まとめ
交通事故ではどんなケガがあるの?
交通事故によって引き起こされるケガや症状は様々です。
その代表的な疾患は「むちうち」です。
その他にも全身にわたって起こる打撲や捻挫、ひどい場合は骨折や脱臼もあります。
また、頭痛や吐き気、全身倦怠感なども起こりやすい症状です。
最近では「脳脊髄液減少症」という事故の衝撃で脊髄から髄液が漏れてしまい引き起こされる疾患も分かってきました。
各疾患や症状についての詳細は第2弾以降で詳しく解説します。
症状について
交通事故のケガの症状でのスポーツなどの一般的なケガとの大きな違いは症状の多様性です。
例えば同じ「むちうち」でも症状は人によって全く違います。
痛みという人もいれば、しびれや違和感、緊張感などと訴える人もいます。
また、場所も首だけにとどまらず、腕や背中、頭など様々な部位に不調を呈します。
他にも頭痛や吐き気、全身倦怠感も同じ「むちうち」の症状です。
この症状の違いは一般的な疾患に比べると個人差が大きいように感じます。
これが交通事故治療が難しいと言われる理由の一つです。
症状の経過(軽症の場合)
交通事故で起こる症状で(骨折等の外傷のない)軽症の場合の特徴的な症状の経過をご紹介します。
①初期症状(事故当日)より後日(1週間後まで)の方が強くなる場合が多い。
事故直後は気が動転していたり、対処に追われたりで身体が興奮状態(アドレナリン過剰)にあり、痛みを感じにくいようになっていることが多いからです。
②経過が長い
特に「むちうち」と診断された場合、3~6ヵ月と長期にわたり症状が現れることが多いです。
また、一旦治ったかなと思っても、天候の変化などの外的要因やストレスなどの内的要因により症状が再発してしまうことが多い、いわゆる「後遺症」と呼ばれる症状です。
これは長い方ですと一生の付き合いとなってしまいます。
③緩解と増悪を繰り返す。
これも特に「むちうち」に多くみられる症状ですが、痛みや違和感などが強くなったり治まったりを繰り返すことが多くみられます。これは医学的には証明はされていません。
これも交通事故治療が難しいと言われる理由の一つです。
まとめ
交通事故の症状や経過は人によって様々です。
最初、症状が軽くても後からや後遺症として表れることもあります。
痛みがある場合、自己判断はせず交通事故診療に詳しい治療院で治療を受けることをお勧めします。
また、納得がいく説明や治療が受けられない場合や時間の都合で通えないなどの場合は治療院を変えることも可能です。
また、整形外科と整骨院であれば並行通院も可能です。
薬や診断は整形外科で普段の治療は整骨院でという方は多いです。
皆さんも絶対に泣き寝入りはせず、しっかりと納得のいく治療を受けてください。